睡眠は記憶を定着させるか?

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徹夜で勉強して試験に挑むより、試験前日にしっかりと睡眠をとったほうが良い成績がとれたり、昼間いくら練習しても出来なかったことが、一晩眠ったあとにうまく出来た、といった経験は誰にもあるでしょう。
それは、睡眠に記憶を定着される役割があるためです。

記憶には短期記憶と長期記憶など様々な種類のものがありますが、睡眠によって記憶が定着する効果が高いのは、長期記憶の中の手続き記憶です。手続き記憶とは、自転車に乗ったり、楽器を演奏したり、繰り返し練習することで自然に上達する、無意識的な学習で身につくものです。

もちろん習得しようとする技術によって練習による向上の度合いに差が出ますが、練習後に十分な睡眠をとることによって手続き記憶は強化され、練習した異常に技能がたくみになっていくことが明らかになりました。

ある神経生理学者は、新しい技法を身につけるためには、覚えたその日に6~8時間眠ることが欠かせないとしました。睡眠を全くとらない場合は、成績は向上せず、6時間以下の場合でも同じく成績の向上はみられなかったようです。

睡眠不足が続くと集中力が落ち作業能力が低下してくることは良く知られています。実質的に睡眠を分断されるような睡眠障害では、同様に日中、集中力が落ちたり作業能力が低下したりといった問題が起こってきます。
このように、睡眠不足や睡眠障害は記憶の獲得や技能の習得にも大きな影響が出ることが予想されます。



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